단어 카테고리 없음 2015. 8. 20. 17:08


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한자 카테고리 없음 2015. 8. 19. 17:24


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07/15 (16) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 22:37

「切れる」というのは縁起が悪いとされるが、吉兆のこともある。陳舜臣(ちんしゅんしん)さんは作家として立つ前、勤めから歩いて帰る道で古いカバンの取っ手がぷつりと切れた。仕方なく小脇に抱えて帰り着くと、応募した推理小説『枯草の根』が江戸川乱歩賞を受けたと知らせが待っていた

 そのとき37歳。幼い娘の風邪を看病しながら読んだ小説がひどいもので、俺でも書けるかなと思ったのが契機という。陳文学ファンはその小説家氏に感謝しなくてはなるまい

 それから50余年。きのう90歳で亡くなった陳さんは、日本と中国を語り、ユーラシアを語り、国境も時代も軽々とこえるスケールで読者を魅了した。中国にルーツを持ち神戸に生まれ育った「複眼」で、両国の精神風土をしなやかにとらえた人だった

 天安門事件のすぐあとには、こう述べていた。「中国の権力集団は、銃口によって政権を守ろうとしている。政権を守るのは、じつは人心であることを知らない。なんという無知であろうか」。王朝興亡の歴史を深くふまえた言葉であろう

 脳内出血の病床から退院した4日後に阪神大震災に遭った。不自由な体で「気をとり直して、明日の神戸を語ろうではないか」と文をつづって呼びかけ、愛する町を励ました

 大阪外国語学校の同窓で親友だった司馬遼太郎さんが亡くなったときは、「あなたは夢をとじて、私たちの前から去りました」と言葉を寄せた。縦横無尽の膨大な仕事を残して、骨太の作家がまたひとり夢を閉じた。



http://www.asahi.com/articles/ASH1P35ZHH1PUSPT00F.html



陳舜臣 진순신

枯草(こそう) 고초; 마른풀

07/15 (16) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 22:37

「切れる」というのは縁起が悪いとされるが、吉兆のこともある。陳舜臣(ちんしゅんしん)さんは作家として立つ前、勤めから歩いて帰る道で古いカバンの取っ手がぷつりと切れた。仕方なく小脇に抱えて帰り着くと、応募した推理小説『枯草の根』が江戸川乱歩賞を受けたと知らせが待っていた

 そのとき37歳。幼い娘の風邪を看病しながら読んだ小説がひどいもので、俺でも書けるかなと思ったのが契機という。陳文学ファンはその小説家氏に感謝しなくてはなるまい

 それから50余年。きのう90歳で亡くなった陳さんは、日本と中国を語り、ユーラシアを語り、国境も時代も軽々とこえるスケールで読者を魅了した。中国にルーツを持ち神戸に生まれ育った「複眼」で、両国の精神風土をしなやかにとらえた人だった

 天安門事件のすぐあとには、こう述べていた。「中国の権力集団は、銃口によって政権を守ろうとしている。政権を守るのは、じつは人心であることを知らない。なんという無知であろうか」。王朝興亡の歴史を深くふまえた言葉であろう

 脳内出血の病床から退院した4日後に阪神大震災に遭った。不自由な体で「気をとり直して、明日の神戸を語ろうではないか」と文をつづって呼びかけ、愛する町を励ました

 大阪外国語学校の同窓で親友だった司馬遼太郎さんが亡くなったときは、「あなたは夢をとじて、私たちの前から去りました」と言葉を寄せた。縦横無尽の膨大な仕事を残して、骨太の作家がまたひとり夢を閉じた。



http://www.asahi.com/articles/ASH1P35ZHH1PUSPT00F.html



陳舜臣 진순신

枯草(こそう) 고초; 마른풀

07/15 (15) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 22:24

エアバッグ―まずはリコール徹底を

 事故の時に命を守るはずの装置が、命を奪う凶器になるのでは、安全・安心への備えが根底からくつがえってしまう。

 エアバッグで世界第2位、約2割のシェアを持つタカタ(東京)が製造したエアバッグの欠陥問題が、米国や日本を中心に拡大している。車の衝突時にエアバッグが破裂し、金属片が飛び散る恐れがあるという。

 米運輸省は、タカタが米国の一部地域で進めているリコール(回収・無償修理)を、全米に広げるよう命じた。タカタ製品を使う自動車メーカーも対応を迫られ、全世界で1千万台規模というリコール台数がさらに膨らむのは必至だ。

 タカタが関連を認めただけでも3件の死亡事故が米国などで起きた。日本でも死傷者こそいないとされるが、4件の事故が報告されている。

 タカタと自動車メーカーはリコールに全力で取り組むべきだ。米当局の新たな指示に応じるのは当然だろう。

 日本国内でのリコール台数は260万台余だが、10月末時点で90万台近くが未改修のままだ。10年近く前に造られた古い車が多く、所有者の追跡が難しいのが一因という。

 各社ともホームページで対象車種を公開し、車台番号を入力すればリコール対象かどうかがわかるようにしているが、より広く注意を促してほしい。

 業界を監督する国土交通省は、関連事故が見逃されていないか調査しつつ、リコールの範囲が適切かどうかも確認する必要がある。既にリコール対象外のタカタ製品の破裂がわかっており、対応は急務だ。

 それにしても、タカタと自動車メーカー側、特にリコール台数が多いホンダの対応は後手に回ったと言わざるを得ない。

 タカタが不具合に気づいたのは05年、ホンダからの連絡だったという。だが「特異な事例」と判断し、運輸当局に報告しなかった。07年になって破裂事故が相次ぎ、再調査した結果、08年に米国でリコールを始めた。

 一方のホンダは、タカタ製エアバッグがらみの事故を含め、米当局に報告義務がある死傷事故について、過去11年で1700件余の報告漏れがあったと新たに発表した。

 タカタ、ホンダとも隠蔽(いんぺい)は否定しているが、再発防止に向けた焦点であり、第三者機関による検証が必要だ。全容解明と責任追及に乗り出した米議会の関心もその点に集中する。

 「安全」を売り物にしてきた自動車業界への信頼を守れるかどうかが問われている。

2)幕末に米国の駐日総領事として下田に来たハリスは、牛乳を飲むために大変苦労した。所望したが奉行に拒絶された。そもそも牛乳は子牛に与えて育てるもので、人が飲むものではない――といった通訳との問答が記録に残る

 が、どうやら役人が折れたらしい。のちに近隣の村で集めて届けたと文献は伝える。その後、牛乳は文明開化に乗って広まっていった。領事館だった玉泉寺(ぎょくせんじ)にはいま「牛乳発祥の辞」の石碑が立っている

 国内の酪農が細り、バターの品薄が深刻とのニュースに、そんな幕末の話を思い出した。時は流れて牛乳もバターも日本人に欠かせない。だが、もとになる生乳(せいにゅう)の生産は近年、下降の一途をたどる。酪農家の経営は危機的と伝えられる

 「搾(しぼ)っても搾っても、先行きが見えない」。北海道で50頭を飼う一家も、話すのは弱気な言葉だ。飼料の高騰などに加え、環太平洋経済連携協定(TPP)で安い外国産が入ってくる不安がのしかかる

 ハリスといえば、貿易のルールを定めた日米修好通商条約を迫った人。条約は不平等を含み、明治政府は後に是正に苦心した。21世紀のルールであるTPPによって市場原理の大海に放り出されたとき、この国の農と食は大丈夫か。案じる声は消えていかない

 一方で、地球の人口は膨らみ続ける。たとえば穀物にせよ、金を積んでも外国から買えなくなるときが、いつか来るのではないか。クリスマスケーキにも影を落とすバター不足が、遠い兆しでなければいいが。



http://www.asahi.com/articles/ASGCW3JS7GCWUSPT002.html

http://www.asahi.com/articles/ASGCW3JWHGCWUSPT008.html



運輸省(うんゆしょう) 운수성(건설 교통부)

奉行(ぶぎょう) 행정 사무를 담당한 각 부처의 장관

酪農(らくのう) 낙농

細り(ほそり) 작아지다; 약해지다

07/15 (14) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 22:18

沖縄密約文書―説明なしではすまない

あるべき文書がなぜないのか。このまま、説明なしではすまされない。

 42年前の沖縄返還に伴う米国の財政負担を、日本が肩代わりするという秘密の合意。

 日本政府は否定してきたが、米公文書館が公開した文書で、90年代以降裏付けられている。

 その存在を認めた司法判断が、きのう最高裁で確定した。元毎日新聞記者の西山太吉さんらが国などを相手に起こした情報公開請求訴訟である。

 判決は文書を開示しないことを認めており、形の上では国側の勝訴だ。だがその判断は、密約は存在し、01年の情報公開法施行前に秘密裏に廃棄された可能性を否定できないという見方に基づいている。政府は判決の意味を厳しく受け止めなければならない。

 沖縄密約文書を「ないものはない」とかわしてきた政府の態度は目に余る。密約によって多額の税金が使われた。国民の評価にさらされるべきだ。当時の外務省の内規に照らしても永久保存すべき文書だったことは裁判所も認めている。

 その存在をジャーナリストとして突き止めた西山さんは刑事罰を受けた。その一方で、闇に葬った政府関係者がとがめなしでは、あまりにバランスを欠くのではないか。

 そもそも政府が「文書が存在しない」といって公開を免れられるのなら、情報公開制度は成り立たない。

 知る権利のうえからも、歴史を記録する観点からも、「第一級の極めて重要な歴史文書」と裁判所が評価した今回の密約文書が、この先も存在しない状態でいいとは考えにくい。

 政府が見つけられないならいっそ、米国側に文書の写しをもらい、それを保存、公開することを考えてはどうか。

 気になるのは、米側の公開文書や外務省元局長の証言から原告が密約文書の存在をはっきり立証したのに、文書の性質によってはその後保管されなくても許容されるかのような判断を最高裁がしたことだ。情報公開を狭めることにならないか。

 公文書管理法が11年に施行され、公文書の保存や廃棄のルールは明確になった。しかし、年内に施行される特定秘密保護法で指定されたら、それとは別ルートで扱われる。外交に不利益だとみなされれば、半永久的に秘密扱いにできるのだ。

 この大がかりな情報隠しの道具を適正に運用できるのか。沖縄密約文書をめぐる一連の政府の姿勢を振り返るにつけ、疑問と不信は新たになる。


2)「私雨」と書いて「わたくしあめ」と読む。限られた区域にだけ降るにわか雨をいい、山間部では麓(ふもと)は晴れているのに山中だけ降ることが多い。ものの本によれば「鈴鹿の私雨」や「比叡の私雨」がよく知られる

旧東海道を西へ向かい、鈴鹿峠を越えれば湖国・滋賀である。比叡山の東にもあたる。滋賀県に日曜日に降った雨は、この地方に限られた私雨だったのか、それとも安倍政権への全国レベルの不信が降らせた雨だったのか。知事選で自公系の候補が敗れた

自公系の小鑓(こやり)隆史氏が有利とされたが、中盤になって前民主党衆院議員の三日月大造氏に風が吹いた。集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたころだ。その前だが原発事故をめぐる石原環境相の「金目」発言もあった

「一強多弱」の政界を、自民党はガリバーよろしく大股で歩む。こんなときこそ丁寧であるべきところ、「得意傲然(ごうぜん)」が目立つ。サッカーに例えれば、ボールを蹴りたい方向にゴールを担いで動かすような。その一つが集団的自衛権だった

原発の再稼働も同様だ。ゴールを広げるかのような原子力規制委の人事もあった。「これでいいのだ」式のもろもろに、驕(おご)りを正したい広範な民意が、投票の機会を得た滋賀で噴き出たともいえる

そのあたりの分析は難しいが、政権への不安は薄雲のように広がりつつあると思われる。さらに上昇気流が強まれば、私雨にとどまらず雨は降るだろう。土砂降りの民意の怖さを政治家ならご存じのはずである。


3)日本人客戻ってきて… 韓国観光大使ら、魅力をアピール

日韓の外交関係が冷え込む中、韓国を訪れる日本人旅行者が減っている。昨年は、前年比で約22%減の約275万人。今年も減少傾向は止まらず、5月までで前年比約13%減った。4月に就任した韓国観光公社の卞秋錫(ビョンチュソク)社長が14日来日、東京都内で旅行業者やメディア、韓流ファンらに韓国観光の魅力をアピールした。

 韓国を訪れた日本人は、2012年に過去最高の約352万人を記録した。しかし、同年8月に当時の李明博(イミョンバク)大統領が竹島(韓国名、独島)に上陸するなど日韓関係が悪化、ウォン高円安や北朝鮮情勢の不安定化にくわえ、韓流ブームも一段落した。今年4月には旅客船の沈没事故など悪材料が続き、日本人客の落ち込みに歯止めがかからない。昨年、日本人を抜いて中国人が初めて国別でトップとなり、433万人が韓国を訪れた。

 卞社長は、デザインが専門の大学教授出身。初の海外出張に日本を選び、「外交関係は難しいが、文化、観光の交流を通じていい隣人関係を築きたい」と述べた。日本で活躍し人気のある女子プロゴルファーのイ・ボミさんを観光名誉広報大使に任命。イさんは「ゴルフなら済州島が最高。情の国、韓国は皆さんを家族のようにおもてなしします」と魅力を語った。



http://www.asahi.com/articles/ASG7G3JCSG7GUSPT003.html

http://www.asahi.com/articles/ASG7G3JH3G7GUSPT008.html



内規(ないき) 내규

狭める(せばめる) 좁히다

にわか雨 소나기

麓(ふもと) 산기슭

ものの本 그 방면의 책

鈴鹿(すぶか)

湖国(ここく) 시가현

金目(かねめ) 금전으로 환산한 가치; 값

傲然(ごうぜん) 거만한 모양

驕り(おごり) 교만; 방자함; 제멋대로임

薄雲(うすぐも) 엷게 낀 구름

卞秋錫 변추석

07/15 (13) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 20:24

(衆院選) 与党公明党ー連立の意味を語れ

 公明党が、安倍首相と手を携えて衆院選に臨む。

 17日の結党50周年パーティーに駆けつけた首相はあいさつで「天気晴朗なれども波高し」と語りかけた。

 日本海海戦の直前、連合艦隊が打電した一節に、衆院解散のサインを込めたのだろう。

 今なぜ解散か。わかりにくい衆院選のタイミング。そこには連立を組む公明党の意向が反映されたという見方がある。

 ▼来春の統一地方選と重なるのは避けたい

 ▼再来年の参院選とのダブル選挙も避けたい

 ▼消費税10%への引き上げと同時に軽減税率を導入したい

 結果として年末解散に持ち込んだ公明党は、軽減税率の実現を前面に押し立て、選挙戦を乗り切ろうとしている。

 だが、安倍政権の一翼を担う政党として、ほかにも語るべき重要な論点がある。集団的自衛権の行使容認の問題だ。

 統一地方選後、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定と、安全保障法制の国会審議が控えている。

 7月の閣議決定の「武力行使の新3要件」の解釈で与党内の見解は食い違ったままだ。

 公明党は「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」という新要件を厳格にとらえ、日本周辺の事態にしか対応できないと説明してきた。これを法律で担保できるかが問われる。

 ならば公明党の公約に、こうした主張を明確に盛り込むべきだ。そこをあいまいにして、選挙が終わればうやむやという話は通らない。

 安倍首相の率いる自民党と連立する意味についても、丁寧に説明してほしい。

 自公連立の一つの断面があらわになったのが、先の沖縄県知事選だろう。公明党は、自民党と同調せず、地元の民意を踏まえて自主投票とした。

 政権は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を進める姿勢を崩していない。埋め立て工事を強行したとき、公明党はどう対応するのか。

 それだけではない。首相の視野には憲法改正や国防軍の創設も入っている。首相の国家観を容認するのか、しないのか。

 異論があれば、公党として堂々と主張すべきだ。連立にひそむ亀裂を放置すれば、いつか「平和の党」の看板を下ろすことにもなりかねない。

 結党半世紀を経た今、次の50年を見据えて、公明党は何を語るのか。衆院選で大きな道筋を示してもらいたい。


2)担任の先生の顔がちょっと意地悪そうに見えた。「抜き打ちテスト」に大いにあわてた経験のある方は多いだろう。日本の政治史には「抜き打ち解散」というのがあった。1952年のことだ▼時の首相吉田茂が少数の側近と相談し、本会議も抜きにして衆院選に打って出た。反吉田勢力から準備する時間を奪い、打撃を与える狙いだったとされる。官房長官として密議に加わった保利茂は後に「異常な手続き」だったと振り返っている▼その経験が反映されたのかどうか。保利は衆院議長だった78年に、解散権の乱用を戒める見解をまとめた。翌年、保利の死後に公表された見解は、内閣の「都合」や「恣意(しい)」による一方的解散は憲法の精神に反すると批判する。今も解散権をめぐる議論でよく言及される主張だ▼どんな状況なら解散が許されるか。第一に、与野党の対立で国会がどうにも動かなくなった場合だと見解はいう。第二に、前の選挙後に新たに重大な争点が浮上し、改めて民意を問う必要が生じた場合だ▼解散権は強大であるだけに、その発動には限界があり、ルールが必要だという保利の考えは正論だろう。だが、よき慣例はいまだ確立されず。そのことを今回の抜き打ち的な解散は示したといえる▼解散権を乱用させないためには、結局は有権者が選挙の結果で迫っていくしかない。解散の「都合」を見抜く。掲げられた争点を疑う。今回でいえば本当に「アベノミクス」なのか、実は憲法への姿勢ではないのか、と。



http://www.asahi.com/articles/ASGCQ3CMHGCQUSPT001.html

http://www.asahi.com/articles/DA3S11470682.html



手を携える(てをたずさえる) 손을 잡다

晴朗(せいろう) 청랑; 맑고 명랑함

戒める(いましめる) 훈계하다

恣意(しい) 자의



07/15 (12) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 20:18

日中合意ー首脳会談で再出発

異例の経過をたどって、日本と中国の首脳が2年半ぶりに会談することになった。

 首脳会談を待たずに発表されたのは、日中関係の改善に向けた4項目の合意文書。アジア太平洋経済協力会議(APEC)の機会に、安倍晋三首相と習近平(シーチンピン)国家主席が北京で会うための前さばきとなる。そもそも世界第2位と第3位の経済大国の首脳同士が会えない現状こそ異常であり、ことさら慎重な取り運びになったのだろう。

 日中の外交当局が知恵を絞った結果、ようやく関係改善の糸口をつかんだ。大局にたった冷静な判断を歓迎したい。

 この合意文書には、玉虫色とも見える微妙な表現がちりばめられている。

 最大の懸案である尖閣諸島については「緊張状態が生じていることについて異なる見解を有している」と記した。見解の違いがあることを示したに過ぎず、領有権での譲歩はないと読める書きぶりは、日本にとって許容範囲と言っていい。

 中国は、尖閣に領有権問題が存在すると認めた上での「棚上げ」を首脳会談の条件にあげていた。その立場を反映したと主張する可能性はあるものの、隔たりが大きな問題で両国がギリギリの接点を見いだした外交技術と言えるのではないか。

 もとより東シナ海の危険な状況は放置できない。中国の公船の領海侵入や戦闘機の異常接近が繰り返され、軍事衝突への発展が懸念されている。合意文書は「危機管理メカニズムを構築し、不測の事態の発生を回避する」と明記しており、防衛当局間のホットラインなどの実現に道筋をつけてもらいたい。

 中国側は、安倍首相が靖国神社に参拝しない確約も求めていたが、「歴史を直視し、未来に向かうという精神」「両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた」などの表現になった。

 首相らの靖国参拝は、日本の指導者の判断として慎むべきだ。中国も、日本の過去と結びつける形で国際的な宣伝材料に使うべきではない。戦後70年を前に、互いに自制しながら安定的な関係を築く必要がある。

 なにより、第1次安倍内閣のときに打ち出された日中の「戦略的互恵関係」が、再び盛り込まれたことが重要だ。

 今回の文書や首脳会談で関係が軌道にのると考えるのは早計だろうが、対立を抱えていても共存共栄をはかることは可能だ。双方の慎重な行動によって、この大方針を確かなものにしなければならない。

2)ものの見方や考え方をめぐって、そもそも女性ならではの視点とか男性らしい発想といったものが存在するのか。そんな疑問にも留意しつつ、「戦争と女性」をテーマに女性の識者だけで語りあうパネルディスカッションがあった

 法学、政治学などの専門家がつくる「立憲デモクラシーの会」が一昨夜、都内で催した。やや物騒にも思える論題だが、集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更以降の政治状況に対する危機感が背景にある。主催者らの抱く懸念に共感を覚える

 経済学の浜矩子(のりこ)さんは明快だった。「女性は戦争に対する最大の防波堤になりうる」。なぜか。女性は強い。どこにでも移動し、環境に適応し、耐久力もある。強く、ゆとりがある者は他者に対し攻撃的になる必要がない。戦争とは「弱虫の凶暴性」が引き起こすものだ、と

 一方、憲法学の青井未帆(みほ)さんは、日本の構造的な男女格差に注意を促した。女性の間には社会的に認められないことへの憤りが渦巻いている、と。政治思想史の岡野八代(やよ)さんも、女性の深刻な貧困化に鈍感な政治の現状を厳しく指弾した

 浜さんも女性差別に目を向ける。ただ浜さんによれば、人が人を差別するのはその対象を恐れるからである。強い女性が社会を方向づけるようになれば、戦争は遠ざかる。それは、安倍政権が考えているのとは全く違う意味での女性の「活躍」だ、と

 女性という存在への全幅の信頼が感動的ですらある。すがすがしい気持ちに包まれて帰途についた。



http://www.asahi.com/articles/ASGC83605GC8USPT001.html

http://www.asahi.com/articles/ASGC8363NGC8USPT008.html



前さばき(まえさばき) 자세를 잘 잡다

玉虫色(たまむしいろ) 애매한 표현 

早計(そうけい) 경솔한 생각

07/15 (11) 카테고리 없음 2015. 7. 21. 20:12

子どもの虐待ー重層的な対策が必要だ

全国の児童相談所が2013年度に虐待として認定した件数(対応件数)が合計7万3765件で、過去最多となった。統計を取り始めた1990年度から23年連続で過去最多を更新している。

 統計を公表した厚生労働省は「虐待件数は高い水準にある。社会的関心が高まって、相談や通報が増えたことが大きな要因」と説明している。

 厚労省の説明通りなら、この数字は、現実をつかむ精度が上がった結果ととらえることができる。虐待の広がりには、暗然たる思いを抱く。まず、子どもを虐待から救うことを考えたい。

 虐待を早い段階で見つけることだ。そのためには、学校や児童相談所、市町村、医療機関など関係機関の緊密な連携が欠かせない。

 東京都西東京市の中学2年生が自殺したケースで、学校は生徒のあざに気づいていたが、児童相談所に伝えなかったという事態が起きている。

 4日に全国の児童相談所長らが集まった会議では、改めて関係機関が連携する重要性が強調された。「子どもの安全」を第一に考え、実質的な連携を深めてほしい。

 虐待に至る前に気づいて、予防することにもっと、力を注いではどうか。

 児童相談所が対応する虐待は親子間が全体の93%を占め、残りは祖父母やおじ・おば(2012年度統計)となっている。孤立した育児が虐待につながりかねない、と多くの専門家が見る。ならば、孤立を防ぐことを考えるべきだ。

 親が気軽に子育ての相談をする、「小さなSOS」を気兼ねなく出せる、そんな身近な集いの場を増やしてほしい。

 現在検討されている小学校就学前教育の無償化は、子育て支援の観点からも意味がある。低所得の世帯が通園しやすくなれば、幼稚園や保育所が相談所、行政からの支援を受ける「つなぎ役」になれるかもしれないからだ。

 乳幼児健診を受けていない子どもがいる、子育てに悩んでいる、などきめ細かく情報をすくいあげることも、虐待の予防につながるはずだ。

 虐待を親子間・家族間の問題に閉じ込めない視点も必要だろう。親の側を追い詰める社会になっていないか。就労を含め、生活が安定するような支援が届いているのだろうか。

 虐待を私たちの社会全体の問題とみて、幅広く対策を考えることが求められている。


2) 住友生命の募る創作四字熟語は1990年に始まった。最初の年に「右翁左媼(うおうさおう)」という入選作を小欄が紹介している。お年寄りの姿が増えて、高齢化が進む世の中を表した四文字だった

 その5年前、65歳以上の人口は1割を超えている。90年は12%だった。時は流れ、去年は25%だから、ほぼ四半世紀でいっそう進んだ。そして昨年は、日本人男性の平均寿命が初めて80歳を超えた年として記憶されよう

 女性に続いて大台に乗ったとの記事に、東京本社版などの「かたえくぼ」欄には「相合い傘でいこう」と投稿が載った。傘とは傘寿、すなわち80歳という作者のヒネリに拍手した人は、読み巧者である。ともあれ日本人の人生の持ち時間は、ずいぶん長くなった

 昨今は「健康寿命」が関心を呼んでいる。日常生活を支障なく送れる平均年齢をいい、男性が70歳、女性は73歳だから平均寿命よりだいぶ短い。差し引きの歳月は、介護や入院が必要な期間ということになる

 作家の田辺聖子さんが老いの日々を、よく使い込んだ人生が自分の身にしっくり合ってきた、という趣旨で言い表していた。60代後半の一文というから、高齢者の仲間入りをした頃だ。使い込んだ人生を、そこからどう充実させるかが、誰にとっても大切になっている

 〈のび盛り生意気盛り花盛り 老い盛りとぞ言はせたきもの〉築地(ついじ)正子。超のつく高齢社会である。きれいごとでおさまるわけもないが、きりりと前を向く意気が一つの歌から伝わってくる。



http://www.asahi.com/articles/ASG843CQKG84USPT004.html

http://www.asahi.com/articles/ASG843CSYG84USPT009.html



住友生命(すみとも せいめい)

右翁左媼(うおうさおう) 우옹좌온

かたえくぼ 한쪽 보조개

巧者 교자; 능숙함; 교묘함; 또, 그런 사람

きりりと 단단히 졸라 매어져서 느슨함이 없는 모양: 꼭; 꽉